不動産屋のおっさんコラム
マンションを売却するなら大規模修繕前?後?
2019/05/04
現在マンションに住んでいて、売却を検討されている方はいらっしゃいますか?
売却する時に、もし大規模修繕が目前に控えているなら注意が必要です。
大規模修繕工事をきっかけにマンションの価値が下がり、売れにくくなることがあるからです。
そこで今回は、大規模修繕がマンションの価値に与える影響と、マンションを売却するタイミングをご紹介します。
□大規模修繕工事とは
マンションの価値を保つために約15年周期で行う工事のことです。
配管や共用部分であるエレベーター、サッシやドアを補修します。
この工事の費用は、住民から毎月集める修繕積立金でまかなっています。
□大規模修繕後にマンションが売れにくくなる原因
それでは、大規模修繕工事をきっかけにマンションの価値が下がり、売れにくくなるのはなぜでしょうか?
それは、修繕積立金で大規模修繕工事の費用をまかなえずお金が不足する場合があるからです。
お金が不足する原因は2つあります。
*建設工事費の高騰
近年、人手不足が原因で建設工事費がどんどん上がっています。
2000年から2015年の間で20%も工事費が上がっており、これからも上がることが予想されています。
修繕積立金はマンションを新築した時に決めるので、15年後の大規模修繕工事の時には工事費がかなり上がっていると考えられています。
*工事の計画が甘かった
大規模修繕工事には思ったよりも大金がかかります。
15年も経つと、さまざまな場所が老朽化し、「こんなとこまで?」と想定外の場所の老朽も出てくる可能性があるからです。
管理者が工事の計画や予想をしっかりと立てずに修繕積立金を集めていると、実際に工事を行なうとお金が不足してしまうかもしれません。
このようにしてお金が不足すると、不足分をマンションの住民から集めることになります。
そのため、工事が終わった途端に修繕積立金が大幅に増加する場合があります。
そうすると、毎月支払うお金が高くなります。
これはマンションを購入する方にとって大きなデメリットです。
1度修繕積立金が上がると、これからも上がっていくのではないのかと心配する方が多いようです。
この一連の流れが原因となって、大規模修繕後にはマンションが売れにくくなるのです。
したがって、マンションを売却するなら大規模修繕前が良いと言えるのではないでしょうか。
□まとめ
大規模修繕がマンションの価値に与える影響と、マンションを売却するタイミングをご紹介しました。
大規模修繕を目前に控えているなら、お得に売却できることがほとんどです。
また、マンションを購入する時は、修繕積立金の増減を調べてみると、これから増える可能性があるのか知ることができるでしょう。
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