不動産屋のおっさんコラム
不動産を売却時にローンが残っていても売れるの?|北海道のアルタ不動産がご説明します!
2018/05/15
北海道にお住まいのあなたは、持ち家をどう処分したらいいか頭を抱えていませんか?
離婚のようなやむを得ない理由で一戸建ての持ち家を持て余してしまうことはあります。
あなたは、「ここにずっと住むのも気が滅入るし、ひとりならこんな高いローン払う必要もないしなぁ」と考えて、売却したいかもしれません。
ただ、気になるのは、ローンが残っていても売却できるのかということですよね。
そこで、今回は、ローンが残っている不動産が売却できるのかをご紹介します。
■売却できるかどうかのポイントは抵当権
結論から言えば、ローンが残っていても売却できます。
ただし、無条件にできるわけではありません。重要なのは、抵当権を抹消できるかどうかです。
住宅の抵当権とは、住宅ローンを万一払えなくなった場合に銀行(債権者)が借入主(債務者)から住宅を取り上げて自由にできる権利のことです。
それでは、「抵当権を抹消できる」とは具体的にどういうことでしょうか。
以下で見ていきましょう。
■あなたはローンを一括返済できますか
抵当権を抹消するための条件は、ローン残債を全額一括で返済することです。
一括返済ができるパターンは通常2つあります。
パターン1:不動産の売却金額がローン残債を上回る
払わなければならないローン残債より家を売って出た儲けが多ければ無事に抵当権を抹消できます。
例えば、
不動産の売却額…2,000万円
ローン残債…1,700万円
家を売るためにかかった諸費用…200万円
という状況ならば、家の売却額>ローン残債+諸費用となるので問題なく抵当権を抹消できます。
パターン2:不動産の売却額を返済にあて、残りは自費で支払う
上のように売却額がローン残債や費用を上回れば一安心ですが、そうはいかないこともあります。不動産の価格は、住めば住むほど下落していくので、パターン1はむしろまれでしょう。
売却額が返済額を下回る場合、残りは自費で支払うことになります。
貯金があれば最善ですが、なければ有価証券を売却したり、親族に借金をしたりしてなんとか資金調達することになります。
もし借り換えるローンがあるなら、多めに借りて返済に充てるのも手です。ただし、消費者金融のような高利の借入はすべきでありません。
住宅ローンという低金利の借入を返済できないのに高利貸しからの借入を返せる可能性は低いからです。
万一、どちらのパターンでも抵当権が抹消できそうにない場合には「任意売却」という手段も残されています。該当しそうな方は、一度ご相談ください。
■まとめ
このように、不動産を所有している方は、ローンが残っていても売却できます。ご自身の返済能力に応じて、無理のない不動産売却・ローン返済を進めてください。