不動産屋のおっさんコラム
不動産売却を行う前にハウスクリーニングは必要?函館の不動産売買専門会社が解説!
2018/04/25
住まなくなって必要のなくなった自宅、遺産相続で両親から引き継いだ家屋、
これらの物件をお持ちの方は不動産売却をお考えかもしれません。
しかし、今まで使っていた家をそのまま他の人に譲ってしまって良いのでしょうか。
家具や荷物をよけた後の空っぽの家には、生活した痕跡があります。そんな家をきれいにするハウスクリーニングの必要性についてはあまり知らない方も多いと思います。
そこで今回は、不動産売却を行う前にやるべきかどうか、ハウスクリーニングの必要性についてお伝えします。
■ハウスクリーニングは原則必要ない?
家を売る際にハウスクリーニングをする必要があるかどうかと聞かれて、「それはもちろん必要でしょ」と答える方は多いのではないでしょうか。
たしかに、マンションを退去する時には敷金を使って部屋を原状回復した状態で返すのが常識なのですが、売却の場合は実はそうではないのです。
不動産を売却する際に家の中をどれくらい綺麗にするかというのは、元の持ち主次第で、別にわざわざ綺麗に清掃をしておかなくてもいいのです。
意外だと感じる方がおられるかもしれませんが、マンションやアパートといった賃貸住宅は、持ち主はあなたではなく大家さんであるため、原状回復して返さなければいけないという考え方になります。一方で、一軒家の場合にはそこの住居人であるあなたが持ち主になりますので、家をどんな状態で売るかはあなたの自由と言うことになります。
■やっておかないと損をする?
しかし、ハウスクリーニングはおろか、部屋の掃除すら全くやって行っていない状態の家を見て、その家を買いたいと思う方はいるでしょうか。
家を買う人からすれば、築年数が古くなっていても部屋の中がきれいな物件であれば購入を考えるかもしれませんし、築年数の割に中身がきれいなら少しくらい高い値段でもその家を買うと言うかもしれません。
つまり、家の中のきれいさというのは不動産売買において少なからず影響してくるのです。
たとえば、物件の買い手がその物件価格として一定の金額を提示されていた場合、家の汚れ具合を見て購入額の値引きを求めてくることがあります。
そうなると、値引きされるのは購入額の端数とみなされる十万の位になるため、自ずと数十万円単位で値引きが進むことになるのです。
一方で、ハウスクリーニングの相場は、キッチンや洗面所、トイレなど箇所ごとに数千円~2万円程なので、全て合わせても10万円には届きません。
そのため、ハウスクリーニングを怠って値引き交渉をされてしまうと損になってしまうので、あまりおすすめではないのです。
■まとめ
不動産売却前のハウスクリーニングは賃貸のように義務にはなっていません。
しかし、売却時に値引き交渉をされてしまうと損をすることが多いですので、できるだけ売却活動の前に済ましておいた方が良いと言えるでしょう。