不動産屋のおっさんコラム
両親が施設に入所する際に実家はどうするべき?
2019/06/03
両親が施設に入所することになると、残された家をどうするか悩みますよね。
空き家のまま維持することももちろん考えられますし、ほかにも家を売る、貸す、担保にするなど、多くの選択肢があり、だからこそ、どう対処すべきか迷っている方が多いと思います。
しかし迷ったままでその家を放っておくと、取り返しのつかないことにもなりかねないので、残された家とはしっかり向き合わなければなりません。
そこで今回は、両親が施設に入所する際に残された家のどうするべきか解説します。
□空き家のまま維持
選択肢の一つとして、空き家のまま維持することがあります。
もし両親を施設に入れる費用や自分の生活費などの費用面で不安がないならこの選択肢をとれます。
空き家は自分で定期的に管理すると大変ですが、不動産業者の中には、空き家の管理を事務として行うところがあるので、その不動産業者へ依頼するのがおすすめです。
できれば家を手放したくないという方はぜひご検討ください。
特に、最寄り駅が近くにあることや、近くにスーパーがあるなど、生活に便利な環境にあるなら、高値で買い取る人が現れるまで空き家として持っているのもよいでしょう。
□売る
空き家を売るという選択肢もあります。
特に、両親が施設に入るための費用など、短期的に見てお金が必要な人におすすめです。
また近年は、人口が減少しているにも関わらず、新築が増え続けていることや、少子高齢化によりこれからさらに空き家が増えることを考えると、時間がたてばたつほど家を売ることが難しくなると推測できます。
だから、最寄り駅から遠い、近くにスーパーがないなどの理由で立地に恵まれない家の場合は早めに売っておくことをおすすめします。
□貸す
完全に手放すのは嫌だが、お金は欲しいという方や、家を何かに活用したいという思いが強い方には、誰かに家を貸すことをおすすめします。
自分の家の条件を気に入る人さえ見つければお互いにウィンウィンの関係が築けるでしょう。
□担保にする
他人に家を貸すのは嫌だが、空き家を何かに活用したいという思いがある方には担保としての活用をおすすめします。
空き家を担保にすることで、お金を借りることができます。
しかし当然ですが、借りたお金は返す必要があるので、借り入れる際には十分な検討を怠らないようにしましょう。
□まとめ
両親が施設に行った場合に残された家をどうするかというテーマについて解説しました。
なんの手がかりもなく考えると、選択肢の多さに悩んでしまうと思います。
だから今回上述したように、金銭の必要性や家の価値、自分の希望によって場合分けをして、自分の取るべき行動について理解していただければ幸いです。
不動産に関するお悩みはぜひ当社にご相談ください。