不動産屋のおっさんコラム
何に使うの?不動産売却における路線価とは|北斗の不動産業者の豆知識!
2018/03/22
路線価という言葉をご存知でしょうか?
不動産売却について調べたことのある人なら、見たことのある言葉かもしれません。
しかし、日常で触れる言葉でないので、その意味や使い方について知っている人は少ないのではないでしょうか?
不動産の相場を知るために必要な知識なので、知っておくと良いでしょう。
今回は、不動産売却における路線価についてご紹介します。
・路線価って何?
路線価とは道路に面した標準的な宅地1平方メートルあたりにおける土地の評価額のことです。
毎年8月ごろになると、国税局が発表します。
路線価は、倍率価格や相続税路線価、相続税評価額などと呼ばれることがあります。
・路線価って何に使うの?
路線価は、不動産鑑定士と呼ばれる方の評価や売買の実例、地価公示価格などを考慮したうえで設定されています。
地下公示価格とは、全国の標準的な土地の価格を定めた指標のことです。
一般的に、土地の面積(平方メートル)に路線価をかけると、その土地の相続税の評価額を算出することができ、一般的に、路線価の目安は地価公示価格の80%ほどだといわれています。
路線価が毎年8月ごろに発表されるのに対して、地価公示価格は毎年3月下旬には発表されますので、だいたいの路線価を3月下旬の時点で算出することができるのです。
豆知識ですが、地価公示価格の調査地点が数万点ほどであることに対して、路線価の調査地点は数十万点ほどだと言われています。
・実際は様々な要因が絡んでくる!
土地の価格は路線価によって大体の価格は予測できますが、実際の取引価格は様々な要因によって変わってきます。
例えば、売り手がすぐに現金が必要な状況で、買い手がなかなか見つからない場合では取引価格は低くなる傾向にあります。
対照的に、売り手に余裕があり、買い手がたくさんいる場合では取引価格は高くなる傾向にあります。
他にも、時期的なものや市場の状況によっても、取引価格は変わってきます。
路線価による算出はあくまでも参考程度であることを覚えておきましょう。
今回は、不動産売却における路線価についてご紹介しました。
路線価を参考にすることで、不動産売買における大体の価格を推測することができますが、他の様々な要因によって売買価格が変動することもあります。
不動産業者から提示された査定価格を鵜呑みにして売りに出すのではなく、路線価を踏まえて、自分の売りたい物件の適切な価格を一度計算してみるとよいでしょう。