不動産屋のおっさんコラム
売り出し価格と成約価格はどう違う?
2019/05/26
中古の一戸建て住宅の購入をお考えですか?
中古住宅の魅力には、新築と比べて価格が安い点があります。
しかし、実際に契約を結ぶと思っていた価格と違うこともあります。
それは不動産の価格についての知識が不足していることが原因で起こってしまいます。
そこで今回は、中古住宅の購入をお考えの方に向けて売り出し価格と成約価格の違いについて解説します。
ぜひ不動産の価格について正しい知識を持つことにお役立てください。
□売出し価格とは
まずはじめに売り出し価格についてご説明します。
売出し価格とは、その名の通り住宅を売り出す時の価格です。
中古の不動産には定価がありません。
つまり、この売り出し価格については売り手が希望する額を提示することができます。
不動産サイトで表示される中古住宅の価格がこれに当たります。
□成約価格とは
上記の売出し価格は売り手が希望する額とお伝えしました。
しかしこの金額で不動産売買が成立するわけではありません。
場合によってはこの金額でも成約することもありますが、実際の売買に際して売り手と買い手で金額や条件に関して交渉が行われるため、金額が変動する可能性が高いです。
内容に売り手と買い手がどちらも納得して初めて成約することが可能です。
この時に決まった価格が成約価格です。
例えば売り手の希望額である売り出し価格が3000万円で、交渉により2800万で成約したとすると、2800万円が成約価格です。
□売出し価格の注意点
上記では売出し価格と成約価格の違いについて説明しました。
ここからは売出し価格の注意点をご紹介します。
例えば、あなたが不動産の売出し価格をどれくらいにするか迷っているとします。
その際に参考にするために似た物件の価格を見たとしても、その物件がその価格で成約になっていないとあまり意味がありません。
その価格に設定しても売れない可能性が高いからです。
□成約価格は不動産会社しか知らない
「成約価格を知れたら売買を有利に進めることができるのに」とお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら一般の方はこれを知ることができません。
なぜなら、これはレインズという国内唯一の成約価格がわかるデータベースで管理されているからです。
ここには過去の取引事例や現在の物件の情報などが集約されており、不動産会社しかアクセスできないために一般の方は利用できません。
□おわりに
今回は中古の一戸建て住宅を購入しようとしている方へ向けて、混同されがちな売出し価格と成約価格についてご説明しました。
今回ご紹介した内容を売却の際に思い出していただければ幸いです。
何か不動産の売却についてお困りの方はぜひ私たちアルタ不動産にご相談ください。