不動産屋のおっさんコラム
中古物件を売る前にリフォームする際の注意点とは?北斗の不動産会社が解説!
2018/05/03
長い間住んでいた住宅を売る際に、少しでも家を良い状態にしておくためにリフォームをしようか、と悩んでいる人もいらっしゃると思います。
しかし、リフォームをするにはそれなりの費用がかかるだけでなく、どのようなデザインにするのかも考えなければなりません。
そこで今回は、中古物件をリフォームする際の注意点についてお伝えします。
■大幅なリフォームは不要?
古くなってしまった住宅を大幅リフォームして、新しい内装にしてしまおうと思われている方がいるかもしれませんが、大幅なリフォームは必要ない可能性があります。
なぜかというと、中古住宅購入者の中には中古物件を買って自分でリフォームをし直したいと考えている人がいて、売り主のリフォームがむしろ買い手への妨げになってしまうことがあるからです。
それだけの大幅リフォームをやって、価格をほとんど上げないのであれば買い手のニーズも生まれてくるかもしれません。
けれども、下手に自分で大幅リフォームを行って価格が高くなれば、それこそ買い手が見つからなくなるかもしれません。
また、いくらリフォームで内装のつくりを良くしたとしても、家の外装や構造自体は古い家のままなので、それより築年数の浅い物件に質の面で並ぶのは難しいです。
■部分的なリフォームは?
リフォームをするのであれば、家の弱みと効果をしっかり分析した上で行う部分的なリフォームが良いでしょう。
部分的なリフォームであれば、費用がそこまでかさむことはありませんし、上手く内装の弱点を克服できれば、家全体の評価が上がって買ってもらいやすくなります。
具体的には、初めは壁の穴や床のへこみといった本当に極小さな部分のリフォームから行います。
「これくらいなら値段を調節すれば目立った弱点とは言えないだろう」といった箇所や「ここを変えるなら自分でリフォームするよりも、多少値段を安くして買い手に任せた方が良いな」という部分は、まだ手を付けません。
最低限のリフォームを行ったら、一度価格を高めに設定して物件を売りに出してみます。
そこで売れてしまえば無理なリフォームや値下げは必要なかったということで、一件落着です。
問題は少しのリフォームをしたくらいでは物件が売れなかったときです。
そこから初めて、壁を新しくしたり水まわりを入れ替えたりという、少し規模の大きいリフォームを検討します。
このとき考えるのは、どの部分のリフォームをするとより効果的か、そしてリフォームをした場合とその金額分物件を値下げした場合とではどちらがより買い手にとって良いかということです。
これを比べた上でも有効なリフォームの方法であると判断すれば実行に移します。
■まとめ
中古物件をリフォームするとなると、どこをどのようにリフォームするかという点で、次に買う人のことを思って考えなければいけないので難しいものです。
リフォームで上手くいかない可能性があるときは、破損部分の修繕や汚れた部分のクリーニングという方向でいくと上手くいきやすくなると思いますので、お試しください。