不動産屋のおっさんコラム
瑕疵担保責任のトラブルを防ぐための対策とは?
2019/04/30
今持っている不動産を売却しようと考えている方はいらっしゃいますか?
売却する際、気を付けるべきことのひとつに瑕疵(かし)があります。
瑕疵とは家の欠陥のことで、売却した後にこれが見つかると、補修費や損害賠償を請求されてしまいます。
これを、瑕疵担保責任と言います。
このトラブルは売却する前に対策しておけば防ぐことが可能です。
そこで今回は、瑕疵担保責任のトラブルを防ぐための対策をご紹介します。
□瑕疵担保責任が発生する条件
瑕疵担保責任が発生する例には以下のものがあります。
・雨漏り
・シロアリを含む虫害
・水漏れ、排水管の詰まり
・過去に事件や事故が発生した場合
しかし、これらすべてに責任が発生するわけではありません。
責任が発生する2つの条件があります。
1. 買い手が売買の時に気づかないこと
売り手は、不動産を売却する時に買い手に築年数や欠陥を説明します。
買い手はこれらに納得してから購入するため、ここで説明された欠陥の補修費は請求できません。
また、売買の時に明らかに分かることも瑕疵担保責任に含まれません。
例えば、日当たりが悪い、最寄り駅から遠いなどです。
2. 期間内に請求されたこと
瑕疵担保責任の期間は法律で定められていないため、売り主が決めることができます。
一般的には2~3カ月です。
買い手は、この定めた期間を過ぎても1年以内であれば、請求が可能です。
そのため、売り手には1年3カ月は責任を負う必要があります。
□瑕疵担保責任のトラブルを防ぐ対策
それでは、どのように対策すれば良いのでしょうか?
トラブルを防ぐための3つの対策があります。
1. 瑕疵はすべて報告する
不動産の価値が下がってしまうからと言って瑕疵を隠すと、トラブルが発生します。
そのため、瑕疵は買い手や売買を依頼する不動産会社にすべて報告し、重要事項説明書に記載してください。
記載してあることは責任を負う必要がありません。
2. 瑕疵の保険に入る
長く住んでいると隠れた場所に不具合が発生し、売り手もそれに気付かないかもしれません。
しかし、その不具合を買い手から指摘された場合、それを解消する責任が発生します。
その時に保険に入っていれば、大きな責任を負わずに済みます。
売却の時に不安があれば、保険に入っておけば安心です。
3. 不動産会社選びを慎重に行う
不動産を売却する時、不動産会社に依頼することがほとんどです。
そのため、売却がうまくいくかどうかは不動産会社に左右されます。
信頼できる会社なら、不動産の状況確認や、保険、売却後のサポートまでしてくれます。
実績があり、信頼できそうな会社を査定サイトで絞り込み、良く調べてから選んでください。
□まとめ
瑕疵担保責任のトラブルを防ぐための対策をご紹介しました。
不動産を売却した後の責任に不安がある方は、ここで紹介した対策をすれば、トラブルの発生を効果的に防ぐことがができます。
ぜひしっかりと瑕疵について対策してから売却してください。
当社は函館周辺で豊富な実績と信頼があり、さらなるお客様の満足度向上を目指しています。
不動産の売買でお困りの方はまずお電話でご相談ください。
お待ちしております。