不動産屋のおっさんコラム
空き家の放置により起こる問題について!函館の不動産売買専門会社が伝授します!
2018/04/04
日本国内で空き家の数は増え続けています。
放置された空き家は犯罪の温床になったり、周辺住民の生活に悪影響を与えたりするため、空き家対策特別措置法が施行されるなど、国も空き家の増加を懸念しているのです。
現在では日本国内におよそ820万戸もの空き家があると言われています。今回は、空き家の放置により起こる問題についてご紹介します。
・老朽化が進んでしまう
どのような構造の家であっても、時間が経つにつれて老朽化が進んでいきます。
人が住んでいる家の場合は、そういった老朽化に気が付きやすく、対処するのも簡単です。
しかし、空き家の場合は話が変わってきます。
空き家の多くは十分な管理がなされていないため、老朽化が進んでいることに気が付きにくいのです。
また、人が暮らしていないことで湿気がこもりやすく、老朽化が進みやすいといったこともあるようです。
そのため、老朽化に対する対策をしていない空き家が多く、場合によっては倒壊の危険性がある空き家も多く存在します。
倒壊によって付近の住民に被害が及んでは大変ですので、早めに対策をするようにしましょう。
・資産価値が低下する
人が住んでいる場合だけでなく、空き家の場合でも時間が経つにつれて資産価値はどんどん低下していきます。
また、日本国内の傾向として人が年々少なくなっていて、中古の物件の数はどんどん増えています。
その中で、空き家の価値を上げることは難しくなっています。
しかし、だからと言って空き家を放置していると、価値の低下は余計に早まり、建物だけではなく土地の価値の低下も起こるかもしれません。
・付近の住民とのトラブルの種になる
今までご紹介したものは、自己責任の下での空き家の問題でしたが、空き家は他にも問題を引き起こす可能性があります。
それは、付近の住民とのトラブルに発展する可能性があるということです。
空き家の倒壊や破損、散乱は以前からトラブルとなることがありました。
また、台風時に空き家が原因でけがをしてしまったという人もいます。
当たり前のことですが、建物の所有者には管理責任が伴います。
所有する建物の瑕疵で他人の損害の原因となった場合、民法第717条が適用され、損害に対する賠償責任が発生します。
他人の迷惑になる可能性があるため、早めに対策をしましょう。
今回は、空き家の放置により起こる問題についてご紹介しました。
これらは空き家を持っているすべての方に気を付けてもらいたいことです。
自分の所有する空き家は大丈夫と思いこまずに、しっかりとした対策をしましょう。