不動産屋のおっさんコラム
空き家を放置した際の問題点とは!?|函館の不動産売買専門会社がご紹介
2018/02/16
近年、空き家の放置問題が社会問題になっています。
皆さんの中にも、
「土地や家を相続されたけど、実際空き家状態になっている。」
という方や、
「自分の所有物なのだから、空き家を放置しても問題はない。」
と、お考えの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、空き家は持ち主の所有物であり、扱い方は自由と考えられます。
しかし、空き家を放置することは、いろいろな問題が生じる可能性が高いのです。
今回は、空き家を放置した場合に起こりうる問題点をご紹介します。
●老朽化が進み、倒壊の危険性が高まる
古くなった家は、必ず老朽化します。
しかし、放置された空き家の老朽化は、通常の家に比べて、非常に早く進みます。
一般的な老朽化の原因は湿気です。
木材を腐らせる菌の繁殖には、温度や酸素も関係しますが、在居している家と空き家の、一番の違いは湿度です。
空き家は常に閉め切られた場合が多く、空気の入れ替えがありません。
換気や採光がないまま長期間放置しておくと、湿度が高まります。
雨の場合など、湿気が多い日が続けば、湿気によって菌が繁殖し、老朽化が早くなるのです。老朽化が進めば、地震や雪の重みで、倒壊するなどの最悪の事態が考えられます。
●治安が悪くなり、放火の危険性が高まる
空き家は誰も出入りしないため、犯罪者の隠れ家や住所にされることがあります。
また、ゴミの放棄や害獣の住処に適しているため、異臭や悪臭の原因にもなります。
その他にも、いたずらや犯罪による放火の危険性が高まり、近隣住民に大きな迷惑になってしまいます。
管理不十分で火災を防げなかったとみなされた場合には、責任問題も生じてくるのです。
●景観の悪化
空き家が社会問題になっている原因の一つとして、空き家自体が周囲の環境に大きな悪影響を及ぼす、景観の問題もあります。
空き家を放置することで生じたゴミの投棄問題、害獣や害虫の発生によって、周りの環境の景観が悪化します。
その地域の評判が悪くなるだけでなく、自らの資産価値を大きく下げてしまいます。
〇最後に
今回は、空き家を放置することで生じる問題についてご紹介しました。
2015年に施行された、「空き家対策特別措置法」によると、「特定空き家」に指定された空き家は、最大50万円の過料と、固定資産税の負担額が6倍になります。
いかなる理由があっても、長期にわたって放置することは、自分にも、周りの住民にもトラブルを引き起こします。
空き家をお持ちの方は、上記のような問題が生じていないか確認し、早期に対応を行いましょう。