不動産屋のおっさんコラム
空き家売却のメリットとデメリットは?七飯の不動産会社が解説
2018/05/17
空き家を長年所有していて何とかしたい、とお考えではありませんか。
空き家は現在急増しており、社会的な問題にまで発展しています。
しかし、空き家を持っている方の中には、空き家を売却するのが良いのか、解体するのが良いのか、それとも活用が良いのか、迷っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、空き家売却のメリット、デメリットとおすすめの空き家対処法についてお伝えします。
■空き家売却にデメリットなし!
現在、日本では空き家対策特別措置法という、空き家問題の解決に向けたより厳格な空き家所有のルールの制定が進められており、空き家をそのまま放置することは難しくなっています。
これまでは倒壊のおそれがある空き家や景観を乱す物件があったとしても、政府は勧告を出すだけで、実際の強制撤去はできなかったのですが、新しいルールの制定によって、今ではそういった特定の空き家に対して費用を所有者持ちで強制的に撤去できるようになってしまったのです。
空き家の所有者を特定するシステムもできあがっており、いまや空き家は簡単に放置できるものでもなくなってきつつあります。
そんな現在の状況の中で、「とりあえずそのままにしておこう」という気持ちで、空き家を何年も放置するのは得策と言えません。
空き家に倒壊のおそれが出てきたり、景観を著しく乱すようになったりしてしまっては、対処に余計に費用がかかってきます。そのため、その前に空き家は売ってしまっておいた方が良いのです。
■そのほかの選択肢は?
それでも、空き家を売却することに抵抗がある方や、売ろうとは思うものの売れずに困っているという方もいらっしゃると思います。
売ることに抵抗を感じている方は、その家が両親や親戚の住んでいた家のため、手放しがたいという感情をお持ちかもしれません。
そんな場合には、その家屋を使って民泊や喫茶店といったお店を経営するのもひとつの手です。
ただ、経営には専門的な知識も必要になります。実際のところは、気持ちが落ち着くまで残しておいて、これ以上残しておいても仕方ないなというところで踏ん切りをつけて売ってしまうのが良いでしょう。
逆に、今すぐにでも売りたいけど家屋が老朽化しすぎていて、なかなか買い手が見つからないという方には、解体という手段があります。
解体すると売却益が得られなくて損だと思われるかもしれません。しかし、老朽化した家の場合は、建物付きで売るよりも土地だけで売った方が売れやすく、結果的にお得になるケースもあります。
土地だけ残しておいて、その土地で新たに駐車場の経営などを行うことも可能ですので、解体も視野に入れてみてください。
■まとめ
空き家対策が本格的になっている今、空き家をそのまま放置しておくことにはデメリットが多く存在します。
早めの売却でその利益を得るか、空き家経営、土地経営という形で、いまある資産を有効活用するように考えてみてはいかがでしょうか。